"rouge"は「口紅」の意であり、キュートでセクシーな女性を象徴。
"non"を付けることで、「素顔の」「本音の」という気持ちを込めました。

人は誰でも皆、大なり小なり心に不安や悩みといった「バクダン」を抱えているものだ。社会の複雑化は、同時に現代人の心のやり場をも複雑にしてしまったのかもしれない。心の奥にそっとしまい込み、いつ暴発するかわからない不安にさいなまれながら生活する人たちの心を神田裕子さんは心理カウンセラーとしてしかと受け止め、日々、対峙している。そんなカウンセリングの仕事を神田さんはこう言う。 「カウンセリングは身上相談とは違います。カウンセラーというのは、相談に訪れた人自身の中に人生を決断する力があると信じています。生い立ちや置かれた環境などの様々な理由で複雑な問題を抱え込み、それを整理できない状況に陥っている人が大半です。カウンセラーの仕事は、鏡のように一つひとつの話しを整理してフィードバックしたり、逆に質問をすることで、本人が気付くのを促すことなんです」  神田さんは現在、心理カウンセリングオフィス『有限会社ナチュラルハート』を営んでいる。日々のカウンセリング業務のほか、年間300回を超える講演、カウンセラーの養成スクール『北海道カレッジ・オブ・セラピー』の運営など、カウンセラーとしての活動分野は多岐に渡っている。カウンセラーとして第一人者の神田さんがこの道に進むことになったのは、専門学校で心理学を教えたのがきっかけだった。  学校卒業後は民家企業に就職し、ごく普通にOLとして働いていた。かねてから心理学の分野に興味を抱いていたこともあって、就職と同時に、心理学の研究所に所属。研究員として心理学の見識を深めて行った。心理学を学ぶ最中、25歳の時に心理学研究所の恩師から、専門学校での指導の話が持ちかけられたのだ。非常勤講師という形で心理学に関する授業の教鞭をとることになった。教えているのが心理学ということもあって、授業以外のところで生徒たちからいろいろな形で相談を持ちかけられた。質問の中身は異性のこと、人生のことなど様々だった。 「今、思うとこれがカウンセリングとの出逢いだったような気がします。教師として活動する中で、学校以外のところにも行き場のない悩みに苦しんでいる人がいるんだろうなって、思ったんです」  カウンセリングを主体にした活動を決意し、1996年に『ゆうカウンセリングオフィス』を設立した。

神田さんが思った通り、世の中にはカウンセリングを必要としている人が多数存在した。男性は誰にも言えなくて門を叩く。女性は色々と周りに相談はしたのだけれど、埒があかなくなって、やって来るという。 「いろんな方がいらっしゃいましたが、聞くことすべてが『こんなことがあるのか』と思うようなことばかりでした」  自らが研鑽してきたカウンセリングの技法に則り、1回のカウンセリング時間は約1時間半。それぞれに抱える問題をダイレクトにぶつけられるだけに、受け止めるにはそれなりの覚悟が必要だという。神田さんがまず心掛けるのは、自らがオープンであるという姿勢である。 「人の話を聞くわけですから、まずは自分がオープンでなくちゃいけない。何が正しくて、何が悪いなんてことではなくて、『そういう考えもありだよね』というような柔軟な姿勢が大切だと思います。そう思うのは、私自身がまっすぐに生きてきた人間じゃないからかもしれませんね」  神田さんが「まっすぐじゃない」というのには理由がある。一般にカウンセラーになるには、大学などの教育期間で心理学科を専門的に学び、臨床心理士というパターンが主流だ。ところが、自分のカウンセラーとしての今日は研究所で専門知識を学び、そして、カウンセリングの勉強と現場を通して築き上げられたものだからだ。現場で育まれた経験がベースになっているからこそ、ウンセラーとして確固たる自信を持っているのだ。2001年に『ゆうカウンセリングオフィス』を改め、『有限会社 ナチュラルハート』を設立。2005年には、カウンセラーの養成スクール『北海道カレッジ・オブ・セラピー』を立ち上げた。スクールを立ち上げたのには、こんな背景がある。 「カルチャースクールなどで心理カウンセラーに関する授業を行ってきましたが、カウンセラーになりたい人がいっぱいいることに気ずいたんです。「大学→大学院→臨床心理士」という王道を辿らなくてもカウンセラーになることは出来るんです。もちろんそれに準ずる勉強は必要ですけれど。私自身がその典型例。カウンセリングを仕事にするためのスクールを開設し、それをサポートしたかったんです。」カウンセラーとして活動を始めた当初は、なじみがないせいか、どんな仕事なのか疑いの眼差しで見られることもしばしばだったという。社会的にもカウンセラーの立場が確立した今、第一人者に託された役割は大きい。

神田 裕子さん

心理カウンセラー。「有限会社ピュアハート」代表取締役。
一般 企業秘書、民間の心理学研究所を経て心理学の道へと進み、現在は心理カウンセラーとして精力的に活動を続けている。産業保険推進センター特別相談員。日本カウンセリング学会会員。 有限会社 ナチュラルハート

札幌市北区北8条西3丁目13-3
TEL.011‐726-4847