"rouge"は「口紅」の意であり、キュートでセクシーな女性を象徴。
"non"を付けることで、「素顔の」「本音の」という気持ちを込めました。

 アメリカ発祥のチアダンスやダンスドリルを指導するスタジオ・ネオ。千葉夏美さんは、そこでダンスインストラクターとして生徒のレッスンにあたっている。彼女が体を動かし表現することの喜びを知ったのは、新体操選手として過ごした少女時代だった。
  「TVで始めて新体操を見たとき、しなやかで力強い躍動感に引き付けられたんです。同じように自分も踊ることができたら、どんなに素敵なんだろうと考えるようになったのが始まりです」。
  新体操スクールに所属し10代の頃は練習漬けだった。高校は新体操の名門校に入学し鍛錬の日々を送る。しかし高校3年生のときに椎間板ヘルニアを患い、続けることが不可能となってしまう。そして新しい可能性を求め東京のTV制作会社に入社を果たすが、様々なストレスから体調を壊してしまい札幌に戻ってくることに。しばらく家から出ない生活を送る中、両親からコンサドーレ札幌の試合に誘われたことが転機となった。
  「実を言いますと、ほとんどコンサドーレのことを知らなかったんで渋々出かけたんです。でもスタジアムの一体感に感動して夢中になり、気付けば声を出して応援していました。その後、試合に何度も足を運ぶようになりコンサドールズの存在を知ったんですね。生き生きとダンスでチームを応援する彼女たちを見て、胸を打たれたんです」。
  それは彼女が新体操で感じていた体で表現することの喜びと感覚を目覚めさせてくれた瞬間だった。新体操とチアダンス、ジャンルは違えど踊ることで見る人を魅了し、全身で表現する喜びが満ちているところに共通点を感じたという。
  「体で精一杯表現しながらチームを応援できるコンサドールズの一員になりたいって思ったんです。いてもたってもいられずジャズダンススクールに通い始めました。踊り始めると楽しくて心地良く、やっぱり私は踊るのが大好き! と再度認識することができたんです」。
  折りよく次年度からコンサドールズの一般公募が始まる。1年間チームを応援していた熱意をオーディションで伝えたところ、見事合格となる。

 その年度の新メンバーは彼女を含めた3人。遅れをとらないよう必死だったという。
  「ガッツを武器に、足は引っ張りたくないという気持ちでした。デビューとなったゲームでは、緊張でお客さんの顔も認識できなかったほど。それからは自分の動きを写真で一つひとつチェックし、何とか追いつくようにしていましたね。パフォーマンスの楽しさを感じたのが、見えなかった観客席が見えてきたとき。力がついた手ごたえもありました」。
  やがて後輩が増えるにつれチームを引っ張る立場に。そして'02年に卒業し、当時コンサドールズディレクターの金子桂子さんが経営するスタジオ・ネオでダンスインストラクターを始める。
  「自分の人生において体で表現すること以上の喜びは無いと実感でき、ずっと踊りに関わりたいという意志をコンサドールズでの経験で持つことができました。それは過去、踊ることから遠ざかっていた私が掴んだ確かなものでした。代表の金子先生は、生徒指導以上に人と接する上で大切なことを教えてくれる存在。常に笑顔で指導する先生の技を盗み、身につけていきたいです」。
  今は、大好きなダンスで人を成長させることができるのが何よりも嬉しいと言う彼女。
  「レッスンは『教える』というより、私自身が楽しくて仕方ないんです。その上で人を成長させられることが嬉しく、生徒の賞は自分の表彰より何倍も感激します。最近のトピックスは幕張メッセで行われた、チアリーダーやスピリットダンサーの世界規模の大会『usa Nationals in Japan』で生徒がジュニア部門のバニーズ賞を受賞したこと。選手から指導する側へ、立場は変わっても踊ることは私をワクワクさせてくれます」。
  そう語る彼女のレッスンは笑顔と躍動感に満ち、自身も楽しんでいるのが感じられる。彼女が輝いているのは、体を動かし表現することの喜びをしっかりと伝えているからだろう。
千葉 夏美さん
Natsumi Chiba
 
ダンスインストラクター スタジオ・ネオ
札幌市豊平区月寒東3条10丁目 アルファシティ2F/TEL.011ー856ー11356