"rouge"は「口紅」の意であり、キュートでセクシーな女性を象徴。
"non"を付けることで、「素顔の」「本音の」という気持ちを込めました。

 プリザーブドフラワーとは生花に特殊加工と染色が施されたもので、長期間生花さながらのみずみずしさを楽しめるのが特徴。田島裕子さんは道内で唯一、そのA花Bを使ったアレンジメントスクール&ブーケオーダーサロン「P3 Puckish」を札幌と旭川で主宰している。
  「プリザープトフラワーは新鮮な質感は生花そのままで、本物のお花と見分けがつかないほどなんですね。私はその素材をより輝かせるために、リボンやリーフをあしらいデザインするんです」。
  そう話す彼女は幼少期から華道に通じていたという。
  「高校の頃は華道部に所属していたのですが、いつもお花に触れていたいという気持ちを持ち続けられるほど楽しく学ばせてくれる先生で、人間的な魅力とともに、お花の世界に引き込まれていったんです」。
  卒業後は名門の京都池坊短期大学に入学、その後家元のもとで専門課程に進み教授資格を取得する。そのまま京都にいれば仕事はあったが、地元旭川では華道で独り立ちするのは難しい状況だった。考えた末、レッスン経験のあるアレンジメントの講師養成学校に入学。在学時に制作した髪飾りが、とある美容室の目にとまりブーケなどの依頼を受始めたことをきっかけに、流派にとらわれない自由なスタイルをコンセプトにしたP3 Puckishを立ち上げる。
  「創ったブーケがお嫁さんに気に入ってもらえても数日で枯れてしまう。もったいないな…と思い、いつまでも鮮やかなお花はないのだろうかと考えるようになったんです。プリザーブドフラワーに巡りあえたときは、探していたものにやっと会えたという気持ちでしたね」。

 プリザーブドフラワーでは生花では難しかったデザインやアレンジメントも可能で、花の新たな境地を感じることができたという彼女。東京に住む第一人者の方に会いにいき、そこで同じ目的で全国から集まった5人と出会う。すっかり意気投合し、日本プリザーブドフラワー協会を旗揚げする。技術の啓蒙活動を目的にスクールの資格制度を設け、現在は日本を代表する組織にまで成長し昨年、今年と2年続けてパリ・オートクチュールコレクションに専門組織として始めて参加。トップデザイナー作品とのコラボレートを行った。
  「妥協なんて言葉は皆無の世界の舞台で、フラワーデザインの新たな可能性を実感できました。今年はスクールの生徒4人が参加し、舞台のデザインに携われたことは小さなスクールから大きな働きができる可能性の発見でした」。
  デザインは、日々目にするものから取り入れていくという彼女。
  「お花の専門誌よりファッション関係の洋書、インテリア雑誌などからヒントを得ることが多いですね。講座では新しい色の花も意識して導入するようにしています。女性はA新色Bという言葉に弱く、皆目を輝かせますね。生徒から家族も次の作品を心待ちにしているという声を聞いたときは本当に嬉しく思います。楽しさを共有し人との繋がりの大切さを実感できるのが、プリザーブドフラワーに惹かれ続ける一番の理由ですね」。
  4月から札幌スクールの場所を移動し、そこでは花をもっと知りたいという生徒の要望に応え生花のアレンジメントも開始するという。
  「屋号のP3 Puckishのピースリーは、上を目指すピーク、純粋のピュア、維持のプリザーブの略、パキッシュはおちゃめという意味で、お花を使い何ができるのだろうかとワクワクしてほしい思いを込めています。アレンジメントはお花の個性を見極め自然に生けることを重要視するので、長きに渡り学んだ華道から得た感性がとても役立っています。そういったものを織り混ぜて、このスクールならではの色を発揮していきたいですね。まだまだ発展途上の分野ですが、いつか文化として確立したい。一人でも多くの人に、素晴らしさを伝えていく役割を担っていきたいです」。
田島 裕子さん
Yuko Tajima
 
ビジネスコーチ

フラワーデザイナー・P3 Puckish代表
札幌市中央区北3条西16丁目 myatria知事公館前903号/TEL.011‐613‐2466