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「結婚後は家庭に入っていたんですが20代の頃、心臓病を患っていた3人目の子どもを亡くしてしまったんです。生活が一変し、何をしても気がまぎれない日が続きました。しばらくしてやっと、日々の中で不満に感じていたことさえ幸せであったことに気がついたんですね」。
そうして亡くなった子のため、自分を支えてくれる夫や子どものためにも、無理やりにでも前に進まないといけないという気持ちに。「そのため社会復帰を決意したんです。どうしても仕事をしたいというより、強引にでも前に進むための手段でした。経験も知識もないのに、地元の放送局に勤務したく面接を受けたんですね。自分の器以上のものを目標として猛然とチャレンジしよう、限界を決めずに自分のレベルを超えていかなくちゃいけないと思い、ダメでもともとで応募したんです」。
当事、青森に住んでいた彼女。青森放送の面接を受け、自己アピールで熱意を訴え難関をクリア。アシスタントレディとしてリポーターの仕事を始める。大多数に見られる仕事に就くことで不快感を与えない見た目や表情、話し方を意識し始めたことから後に作法や和・洋テーブルマナーを学び日本礼法教授資格を取得する。
「資格を取得したのは、リポーターをしていたのもそうですが、主人が関西の企業で働いていて東西のマナーや風習の違いを肌で感じていたからなんです。注意されたり恥ずかしい思いもした私だから、親身に解らない人にも教えられるのではと思ったんです」。
そしてマナー講師をはじめフリー司会、イベント企画を手がけ、後に全国テレビ「学校へ行こう!」のマナーコーナーのコメンテーターとして出演するなど経験を積んでいく。彼女が今も昔も生徒に伝えたいことは変わらないという。
「常に気を配ることを意識し、相手が何をしてほしいか読み取ろうとする心づかい、心地よく感じてもらうことがマナーの本来の意味だと思います。そしてしゃべり過ぎず聞く力を持つことですね。本当の意味を発見でき、人に自信をつけさせます」。
ホテルマンなど接客のプロにも指導する彼女だが、いわゆるマナーの先生とは違う、とよく言われるそうだ。
「私自身も昔はできなかったので、人のマナーができていないと感じても全く腹は立たないんですよ。生徒にも、自分のため学んでいるのだから人に考えを押し付けないようにと常に指導してます。そして自分が失敗してしまったときは心からごめんなさいを言えたらいいんですよ」。
彼女は人に迷惑をかけない、しゃべり過ぎない、決め付けないなどを「聞き上手は話上手」の中で掲げている。これを心がけると、当たり前のようでできないことが実践でき臨機応変なマナーが身に付くという。
「当初は自宅の予定だったんですが、殺伐とした世の中、訪れる人々に安らぎを感じてもらえる空間にしたいと事務所にしたんです」。
自然の流れに沿って生きることが彼女のモットー。現在、子どもを育てながら仕事をしている女性が多いが、妻として母親として家庭を守ることで得る幸せは変えがたいという。
「きちんと子育てをして家事をこなすことは、社会で仕事に従事することと同じ意味があります。私は家族に感謝の気持ちを忘れないことで成長させられ、転勤でコミュニケーションも身に付き生活の中でキャリアを積めました。また亡くなった子どもとの思い出は、神様から頂いたプレゼントだったんだと充実した毎日を過ごすいま、やっと悟れたんです。家族をどう愛するかが女性の幸せにかかっているんだと子どもを育て終えた自分だからこそ自信を持って伝えたいです」。
彼女が経験や失敗も含め伝えていきたいのは、辛い思いをプラスにするもマイナスにするも自分次第で、無駄なことはないということ。最近は、子育てボランティアに力を入れているという。
「ガチガチの講座でなくイベントがほとんどです。最近はオフィスの庭で、親子の栗拾いパーティーを行いました。緑に溢れ空気が良いこの場所で木の実を拾い食事をすれば、それだけで心にゆとりが生まれ素直な心が育まれます。人間は最終的にはハートだと私は考えていて、素直な人は伸び、愛されるものです。子育てに切羽詰まってしまうお母様方や、これからのお子様たちにこの『山の中のオフィス』で、そういう心を培い楽しくより良く生きるためのお手伝いをしていきたいです」。
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椿 武愛子さん MUTSUKO TSUBAKI 椿 武愛子オフィス代表 椿 武愛子スキルアップアカデミー主宰 札幌市南区砥山62番地 TEL.011‐596‐3863 |
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