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元々「友達もいない暗い子だった」という校内でも目立たない存在の彼女。以前からピアノを習ったり歌が好きだったこともあり、一応は合唱部に所属するもさぼりがちの毎日だった。
「そんな私でも可愛がってくれて、君は歌をやりなさいとアドバイスしてくれた先生がいたんです。私が2年の時に定年退職したんですけど、その後に非常勤で入ってきた先生が、その先生の奥さんで、やはり同じ事を言われたんですね」これで歌に再度興味を持った彼女は、その先生の紹介で武蔵野音大出の講師に個人レッスンを受けることとなった。この時、彼女は高校1年生。

10代の時のイタリアオペラコンサート
それは願書提出の2週間前まで続くが、結局彼女が出した結論は、自身が憧れるイタリアオペラに力を入れていた昭和音楽大学声楽科への進学だった。 「学校での勉強はもちろんですけど、寮での生活も厳しかったですね。毎朝7時起床で、まずは寮中の掃除から始まるんです。10部屋くらいあったんですけど、髪の毛1本でも落ちてたら全部最初からやり直しですから。でも周りもみんな目指す目的が一緒だから悩みも一緒で、これで仲のいい友達ができたのが良かったですね」と振り返る。大学4年時には憧れのイタリアへオペラ実習に行くなど、次第に声楽家へのステップを少しずつ歩んでいった。
「今は、とにかく勉強の毎日ですね。発声や歌の練習をしなけりゃならないので、フリーターをしながらの生活です。現実は厳しいですね」と現在は苦労の日々。毎週、土・日曜は教会で聖歌隊を務めるなど、歌うことを仕事にできる実感も味わっているが、それ以外でも様々な職種のバイトをこなし、職場での人間関係の表裏、心の奥底にあるドロドロとした部分すらも歌の表現力に生かす原動力にしようと常に向上心は忘れない。

2004年札幌修了公演の楽屋にて
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柳生 たみさん
Yagyu Tami 声楽家修行中 |
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