"rouge"は「口紅」の意であり、キュートでセクシーな女性を象徴。
"non"を付けることで、「素顔の」「本音の」という気持ちを込めました。

年、春になると「今年の新色!」なんて触れ込みで、化粧品メーカーがこぞってファンデーションや口紅などの新商品をピーアールしていますよね。そんな中、私が気にしているのはアイラインとか、マスカラといった類いの商品が新作ラインナップに含まれているかどうかです。  もし、含まれているのなら、今年はどんな色が流行りなのかをチェックするのはもちろんですが、それと同時に注視するのが、イメージキャラクターのメイクアップ方法です。どんなふうに目もとを魅力的に見せているかを知ることは、美容外科医としてとても大切なことだからです。 「美のトレンド」とでも言ったらいいのでしょうか。今現在、魅力的な目とはどんなものなのか。そういった世間の認識をひとつの基準とし、それを診察、施術にも積極的に取り入れながら患者さんの要望に応えるようにしています。 「目は口ほどに物を言い」という言葉もあるように、目は人の感情がダイレクトに表れるところでもあります。その時の感情や思い、意志が表れるからこそ、何か物を伝えようとする際には目を見ながら話をするのでしょう。  美容外科医の立場からいわせていただいても、その人のイメージを決める上で「目」はものすごく重要なファクターなんですよ。人の第一印象を決めるのは顔。そのイメージを司っているのは、とにもかくにも「目」なんです。マスカラや付け睫毛だけではありません。今、睫毛にもエクステンションみたいなものがあるじゃないですか。皆さん、目が大切であることを無意識のうちに自覚しているからこそ、あらゆる方法で目もとを魅力的に魅せようとするのでしょう。実際、私のもとへ相談にやって来る患者さんの大部分が目もとに重きを置いていらっしゃいますよね。  目に関して患者さんから寄せられる相談事の第一は、一重まぶたを二重にしてほしいということです。二重にするには「埋没法」、「切開法」の大きく2つの方式があります。要望を聞き入れながら、カウンセリングを進めて、どちらの方法で二重にするのかを決定。手術に踏み切ります。手術をすることて、たいがいが希望とされる目を手に入れることができます。  ところが、目もとを魅力的に見せる上で、「埋没法」、「切開法」とはひと味違ったアプローチもあるのをご存じでしょうか。その方法というのが「目頭切開」です。 「目頭切開」とは文字どおり目もとの内側にたるんでいる皮膚を切り、取り除くという方法です。日本人に限らず、東洋の人の見られる顔の傾向は、欧米人と比べて鼻が低く、のっぺりとしているという特徴があります。目頭に入り込んでいる皮膚を「蒙古ひだ」といいますが、これが欧米人よりもたるみがちです。その影響もあって、外国人に比べて目が離れているように見えます。 「蒙古ひだ」にメスを入れて皮膚を摘み取るのですが、せいぜい2ミリぐらい。ところが、この2ミリで目の印象が大きく変わってきっます。実際の目の距離は変わっているわけではありません。目の形が変わることで、視覚的効果として、ものすごく大きくなったように見えるんです。
 
頭切開によってもたらせる変化は、本当に劇的です。例えば、まず片目が終わったとき、その段階で患者さんに経過を見せてあげるとします。すると皆さん、施術を行った方と行っていない方の目のあまりの違いに驚かれます。目力が強くなるとでも言ったらいいでしょうか。目の形が変えることできりりと引き締まり、表情もイキイキとしてきます。患者さんが感じ取るインパクトも強いので、医師としてもやりがいを感じられる施術のひとつです。  昨今、美容雑誌やインターネットなどで目頭切開についての情報が伝えられていることもあって、患者さんの中には予め、目頭切開を目的にいらっしゃいます。だからといって、私の場合はすぐに目頭切開の施術に踏み切ったりはしません。まずは患者さんの要望を聞いた上で、その人の目もとの状態を見極め、どの方法がベストなのかをカウンセリングを通じて模索していきます。  中には、埋没法で二重にし、それから目頭切開の施術を行うというパターンもあります。埋没で確かに目は大きくなったように感じられるかもしれません。睫毛も立つので、アイライン入れたみたいにきれいな目になります。ただし、人によって目もとの内側の「蒙古ひだ」のたるみまでは変わらない、という場合も少なからずあります。要するに二重の幅が目の外側に対し、内側に行くにしたがった小さくなってしまうことです。それを改善するため埋没方の後に、目頭切開を行うのです。余分な蒙古ひだを取り除くことで、内側の二重のラインが表に見えてくるので、目のラインと平行になります。埋没方と目頭切開術の2つを組み合わせることで、明らかに目力はアップします。  手術時間は両目で約30分。メスを入れる部分が少ないので内出血も少なく、術後の腫れも少ないです。術後5日で抜糸しますが、傷跡も目立たず、ナチュラルに仕上がります。  これは私の方針なのですが、目頭切開を行うときに患者さんに予め伝えるのは、一気にがばっと「蒙古ひだ」を取ったりはしないということです。術後を考慮した上で、慎重に仕上がりのラインを決めて手術をしていきます。  そうするのは、初めの段階で取り過ぎたら、その皮膚を戻すことができないからです。術後、修正を必要とした場合、すみやかに対処できるよう、万全を期しています。患者さんがさらなる効果を希望した時には、適宜対応していきます。
札幌中央形成外科
院長 武藤英生

 
1967年2月1日、札幌市生まれ。
東海大学医学部を卒業後、94年東海大学医学部脳神経外科学教室に入局。
新たな志しをもって99年に帰札し、北海道大学医学部形成外科学講座に入局。
2003年より札幌中央形成外科の医師として診療にあたる。
今年3月、院長に就任。

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