"rouge"は「口紅」の意であり、キュートでセクシーな女性を象徴。
"non"を付けることで、「素顔の」「本音の」という気持ちを込めました。

トピー性皮膚炎」のもっとも厄介な点は、何といってもその発症原因が明確に特定できない点です。 アトピーとは「atopical」(アトピカル)の略で「原因不明」という意味を指しています。その原 因には個人の体質だったり、生活環境やストレスだったりが関係すると考えられており、100人い れば100通りの原因がある、というふうにも言われています。実は私も長い間、「アトピー性皮膚炎」に悩まされてきた一人であり、特に学生時代は辛い日々を過ました。 アトピーの対処法として一般に用いられるのが、ステロイド(副腎皮質ホルモン)外用剤です。ス テロイドには過剰になっている免疫反応を抑制し、症状を和らげる効果があるので、処方をすると一 応のところは皮膚炎の症状も落ち着きを見せるものです。 薬の強度にはいくつかのランクがあり、私自身も最初は弱いステロイド外用剤を用いることで患部 も治まっていました。ところが、徐々に弱いものでは効果が得られなくなり、時間の経過とともによ り強いステロイドが必要になってきました。長期間使用しているうちに今度は皮膚の色素沈着や皮膚 の萎縮など、ステロイド特有の皮膚症が表れ始め、皮膚の表面はいつもドロドロとした状態。就寝時 に無意識に患部を掻いてしまうようで、朝目覚めるとシーツに血が付着していることもしばしばでし た。「薬を塗っても地獄、塗らなくても地獄」というような時に母親から薦められたのが、丹羽靭負 博士が推奨する軟膏でした。初めは半信半疑だったのですが、この薬を塗ってからというもの痒みも 止まり、皮膚炎も治まり始めたんです。後で知ったのですが、この軟膏の成分はステロイドなのです が、そこに活性酸素分解酵素(SOD)が含まれていたそうです。とにかく、この軟膏によって私は すっかり苦しみから逃れることができました。そういった実体験もあり、私の医院では「アトピー性皮膚炎」の対処には「丹羽療法」を採用しています。 この療法は四国の土佐清水病院の院長である丹羽先生が「アトピー性皮膚炎」の原因や対処法につ いて独自の理論を構築し、確立したもので、これまでに多くの患者さんの症状を改善させた実績を持 っています。一番の特徴は患部に軟膏を塗るだけではなく、そこに内服薬と生活改善を組み合わせな がら治療に取り組むという、「アトピー性皮膚炎」の根本に主眼を置いた療法だということです。ト ピー性皮膚炎」のもっとも厄介な点は、何といってもその発症原因が明確に特定できない点です。
 
康ブームの昨今、「活性酸素」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。丹羽療法では 「アトピー性皮膚炎」の発症の原因の一つは、この「活性酸素」にある、というふうに考えています。  活性酸素とは人間が生命活動を行う上で、食物からエネルギーを取り出す際に作り出されるもので 、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ働きを持っています。ところが、体内で必要量以上に発生してしまっ た場合には、正常組織も破壊してしまうという側面があります。活性酸素が皮膚の脂と結合して過酸 化脂質に変化。皮膚の角質の保湿機能が弱まって皮膚炎がさらに悪化してしまいます。つまり、この 活性酸素にどう立ち向かい、コントロールするかというのが丹羽療法のそもそもの考え方です。「軟 膏」、「飲み薬」、「食生活の改善」の3本柱で「アトピー性皮膚炎」を退治していきます。  使用する軟膏は、先ほども言いましたが成分は活性酸素を抑えるSODが含まれたステロイドです 。ただし、私の医院の場合は最初の段階で、強い効能を持つステロイドを処方します。皮膚炎が治ま ってきたら、それに合わせて徐々にステロイド自体を弱くしていくというアプローチを試みます。ま ずは2週間、薬を塗ってもらって状況を見て、その後の薬の強さを判断していきます。 飲み薬に関しては、基本的にはステロイド外用済の効果を眺めてからの判断になりますが、必要な 場合はSOD内服薬で、活性酸素を鎮めていきます。 3つ目の食生活の改善ですが、これには患者さん自身の協力が必要になってきます。実はこの取り 組みが「アトピー性皮膚炎」を治す上で一番大切なことといってもいいでしょう。 私の医院ではまず初診の際に患者さんと1時間ほど、カウンセリングを行います。症状の確認や経 過、これまでの治療方法などと合わせ、現在、どのような食生活を送っているのかをうかがいます。 その上で、これから行うべき食生活のガイダンスを行います。もちろん、内容は活性酸素を下げるための食事です。 活性酸素を増やしてしまう食品を列挙すると、動物性の脂肪で構成される食品(肉・乳製品・バター・チーズ)、チョコレート、コーヒー、ココア。また、もち米、オカキ類、ポテトチップス、インスタントラーメンなど。これをまず完全に絶ってください、という話しをすると、「食べるものがな い。それじゃ、どんな物を食べたらいいの?」と質問を受けます。その答えは「和食」です。刺激物 を用いず、少量の油しか使わずに調理される日本食が、実はもっとも理想的な食事です。答えは身近なところにあるんです。 体の中をきれいにしないと、いくら薬を塗っても治りません。自分の生活を見つめ直すことが、アトピーを治す一番の近道なんですよね。 
札幌中央形成外科
院長 武藤英生

 
1967年2月1日、札幌市生まれ。
東海大学医学部を卒業後、94年東海大学医学部脳神経外科学教室に入局。
新たな志しをもって99年に帰札し、北海道大学医学部形成外科学講座に入局。
2003年より札幌中央形成外科の医師として診療にあたる。
今年3月、院長に就任。

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