"rouge"は「口紅」の意であり、キュートでセクシーな女性を象徴。
"non"を付けることで、「素顔の」「本音の」という気持ちを込めました。

 今回お邪魔したのは、バーラーペンギン堂。パーラーじゃないの? とお思いかもしれませんが、店名は「バー」と「パーラー」を合体させているんですね。ワイン、カクテルはもちろん、スコッチやグラッパ、カルバドスにシェリーなど、食後酒に最適なドリンクメニューが100種ほどと、良質な牛乳でつくるなめらかでコクの深い自家製ソフトクリームや旬の果物を使ったパルフェ(パフェ)が楽しめる甘党にも辛党にも嬉しい穴場です。なお、夕方5時までの営業では、ソフトクリーム、ソフトクリームとアイスのコンビのメニューとなっており、午後7時以降より、パルフェやアルコールがいただけます。因みにパルフェとは、フランス語で完全な〜(parfait)から由来し、細長い容器だとパフェで平たいお皿だとサンデーと区分されるらしいです。 頂いた「柿と巨峰のパルフェ」は、上品な甘さと上質な乳脂肪が絶品です。柿のソルベのまろやかな甘さと巨峰の深いコク深い甘さはとろりと濃厚ですが、後味はさっぱり。チョコホイップがアクセントに効いています。果実のジューシーさを包みこんだジェラードや優しい甘みのアイスクリームが織り成す味わいは、まさにデザートの玉手箱といえます。
  合わせるのは、シャンパン。「マルキドサドBRUT ブラン・ド・ブラン グランクリュ」です。なんとも贅沢な一流フランス料理店並の計らいですね。グランクリュの定義ですが、フランスは地方によってその定義が違います。ブルゴーニュは畑に、ボルドーは醸造所に、シャンパーニュは村に格付けをいたします。シャンパーニュ地方で生産が認められている村は、325ヶ村、そのうちグランクリュ格付けの村はたった17村なのです。シャルドネ種100%でつくられ、クリーミーな泡立ちと、酸味の後にバタースコッチ、ヘーゼルナッツ、エピス類など熟成香も感じられるシャンパンです。開発者のミッシェル・ゴネは、悪名高い18世紀フランス人作家サド伯爵からこちらを名づけました。サドは理論的に極端にまでフランスの啓発の哲学を学んだ残酷な知性の男性でした。その作品は19世紀には禁書扱いでしたが20世紀に入って再評価され、今日に至るまでも常に論議をかもしだしています。ですが偉大な文学者であったことは変えようのない事実として広く認知されています。優美で気高いその味わいは、それらが名乗る名前に恥じない卓越したキャラクターと表現を持っています。ワインの銘柄としては、サド伯爵の直系子孫が生誕250周年を記念してゴネ家と共同で開発したものなのです。食前酒、食中酒、そしてデザートに合わせる食後酒としてもバッチリと合わせられるシャンパン界の万能選手です。 ワンランク上のシャンパンとパルフェを合わせて頂ける、まさに大人のための甘味処。近くでモツ鍋など食べた後、タクシーに乗る前に糖分補給するためにこのお店を使うのが私の楽しみ方です。夜中まで営業しているので、一人でも気軽にぶらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「柿と巨峰のパルフェ」1,160円




 
「マルキドサド ブラン・ド・ブラン グランクリュ」
グラス900円

 
TEL.011‐261‐2320
札幌市中央区南4条西1丁目6-1左営業時間
12:30〜17:00
19:00〜翌3:00(L.O 2:30)
定休日 日曜
中村雅人/札幌ワインスクール主任講師。数多くのソムリエ認定資格者の育成に力を注ぐとともに、ワインとファッションを絡めたセミナーでも人気を博し全国区で活躍中。最近はテレビなどマスコミでも大活躍。人気ブログランキングで常に上位をキープする「天気晴朗なれど波高し」(http://blog.livedoor.jp/masahitovolvo/)も評判。「何を飲むか、より誰と飲むか」が身上。